米大リーグは14日、フリーエージェント(FA)選手と今季の所属球団が規定額で1年契約を結べる「クオリファイング・オファー(QO)」の回答期限を迎え、メッツのザック・ウィーラー投手(29)がこれを拒否した。情報筋の話をもとに、MLB公式サイトが伝えている。

QOは、FA選手がメジャーの年俸上位125選手の平均となる年俸1780万ドル(約19億6000万円)で契約する制度で、2012年にスタート。しかし、FA市場で複数年のビッグディールを狙う選手が多く、大多数が拒否する結果となっている。

今季31試合に先発し、キャリア最多の195回1/3を投げて防御率3・96、195三振をマークしたウィーラーもそのひとり。ここ2年間は安定感を見せ、健康な状態をキープしており、FAの先発投手陣ではゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグに次ぐ3番目に優れた人材とみなされている。

そのウィーラーについて、メッツは再契約に向けて努力していくつもりのようだ。ブロディー・バンワゲネンGMは「われわれはザックとの対話を続けていく。彼は近年ずっとキープレーヤーとしてチームに貢献してきた」と語っている。