西武から海外フリーエージェント(FA)でメジャー入りを目指す秋山翔吾外野手(31)が、レッズと基本合意したことが30日、分かった。出来高含め3年総額1500万ドル(約16億5000万円)以上の大型契約になる見込み。カブス、ダイヤモンドバックスなど5球団による争奪戦で、最大級の評価を示したレッズに絞り込み、条件面で合意に至った。近日中にもメディカルチェックを受け正式契約を結ぶ模様だ。(金額は推定)

◆シンシナティ・レッズ 19年シーズンは75勝87敗(ナ・リーグ中地区4位)。これまで世界一5度、リーグ優勝9度、ポストシーズン進出は15度。19年シーズンの総年俸1億3400万ドル(約147億円)は30球団中14位。本拠地はグレートアメリカンボールパーク(シンシナティ)。監督はデービッド・ベル(通算75勝87敗)が務める。前身のレッドストッキングスが1881年に発足し、その時代を含めると138年の歴史を誇る。1970年代にジョニー・ベンチ、トニー・ペレス、ピート・ローズらを擁した強力打線は「ビッグレッドマシン」と呼ばれ、ポストシーズン進出の常連だった。現在のチームには球宴6度選出の一塁手ボット、同3度選出の三塁手ムスタカス、今オフに来日し話題を集めた親日家の先発右腕バウアーがいる。

◆秋山翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日、神奈川県横須賀市生まれ。横浜創学館から八戸大を経て、10年ドラフト3位で西武入団。15年に左打者最長の31試合連続安打を放ち、シーズン216安打のプロ野球新記録。17年首位打者、最多安打4度、ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞6度。15年プレミア12、17年WBC日本代表。19年プレミア12は代表強化試合の死球による右足薬指骨折で出場辞退。184センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2億3490万円。