米大リーグ機構は2日、ドメスティックバイオレンス(DV)などを禁止する規定に違反したヤンキースの右腕ドミンゴ・ヘルマン投手(27)に、81試合の出場停止処分を科すと発表した。ヘルマンは申し立てを行わないことで、合意している。

これを受け、ヤンキースは声明を発表。「ドミンゴが規律を受け入れたことを、心強く思っている。このことが、彼が自分の行動を有意義で前向きなものに変化させると考えていることの表れであると心から願っている」と述べた。

ヘルマンは、恋人へのDV疑惑で大リーグ機構が調査を行うなか、昨年9月19日に制限リスト入りとなった。今後、更生プログラムに参加するとともに、DV被害者を支援する非営利団体の活動に協力していく。

DV禁止規定抵触による81試合の出場停止は、正式に起訴されていない選手としては最長のもの。制限リスト入りした昨季のレギュラーシーズン9試合とポストシーズン9試合も処分に含まれ、同投手は今季開幕から63試合を欠場することになる。何事もなければ、6月5日のレイズ戦から復帰が認められる。(AP)