週明けにキャンプインを控えるメジャー球界で4日(日本時間5日)、複数球団が絡む大型トレードが成立した。

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ツインズは、前田健太投手獲得のために球団傘下の有望株投手で期待NO・1のグラテオルを放出しており、前田への期待の高さがうかがえる。

特に先発投手陣の戦力には課題があったため、前田は先発ローテの柱として大きな役割を担うことが確実。エースには3年連続12勝以上を挙げている25歳右腕ベリオスがおり、2番手には昨季15勝7敗の29歳右腕オドリッジが入りそうだが、昨季11勝5敗の右腕ピネダは禁止薬物規定違反で昨季から持ち越す出場停止処分が39試合残っているため、5月中旬まで離脱予定。前田は開幕を先発3番手でスタートする可能性が高く、ドジャース時代とは違いシーズンを通してローテを守ることが濃厚だ。

チームは昨季、史上最多の307本塁打を記録した上に昨季37本塁打の大物FAドナルドソン内野手を獲得しており、打線は9年ぶり地区優勝を果たした昨季よりさらに強化された。リリーフ投手陣は昨季30セーブの抑え右腕ロジャース、ベテラン右腕ロモら強力な戦力をそろえており、先発ローテが安定したことで穴のないチームが完成。前田獲得は、2年連続地区優勝を目指す上で大きな意味を持つ補強となった。