アストロズのサイン盗みスキャンダルについて、当時現役のカルロス・ベルトラン氏(42)が黒幕だったことを詳細に伝える新たな報道が出た。

11日付の米スポーツサイト「ジ・アスレチック」によると、17年にア軍に移籍してきた同氏は「このチームのサイン盗み手法は時代遅れだ」と意見し、同僚らに方法を伝授。一部の同僚からとがめられても聞く耳を持たず、電子機器による不正のシステム作りを主導したという。チーム内では絶対的権力者“ゴッドファザー”と呼ばれて恐れられ、誰も逆らえなかったとも伝えた。

ベルトラン氏はメジャー7球団で20年間プレーし、通算打率2割7分9厘、435本塁打、1587打点を記録。今オフにメッツ監督に就任したが、サイン盗み騒動後に解任された。将来は野球殿堂入りが有力視されていたが、この醜聞によって微妙となった。