レッズ秋山翔吾外野手(32)が、外出禁止令が続く、滞在先の米ロサンゼルスから、#おうち時間の過ごし方として今ハマっているボードゲームを紹介してくれました。「みんなでテーブルを囲んでお酒でもジュースでも飲みながら、ちょっと笑顔が出る、家族だんらんの時間を共有できたらいいと思っています」。第1回は、スイスで考案された「クアルト」です。

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メジャーの開幕が延期となり、ロサンゼルスでトレーニングを続ける秋山が、新たな楽しみを発見した。練習以外の外出を控え、通訳のルーク篠田氏との2人生活。画面を見るテレビゲームではなく、相手の顔色をうかがいながら対戦感覚のあるボードゲームに興味を抱いた。「シンプルに人間の考えていることの深さとかを楽しむには、ボードゲームとかテーブルゲームの方がいいんじゃないかと思いました」。

イタリア語などで「4」を意味するクアルトは、色や形の違うコマを交互に置き、共通の属性を持つコマを1列(4つ)並べることを争うゲーム。お互いに熟考している時間が長く、駆け引きも多い。「相手を誘導しないといけないし、相手がコマを渡してくれないと勝てない。うっかりしてたらアッという間に負けてることもある。視野を広くして見てると、ワナを仕掛けようとしているのも分かります」。

野球でも、心理的な読み合いや駆け引きは多い。「(ボードゲームは)向き合って生身の相手の表情が見られる。テレビゲームでは、同じ画面は見てても相手の表情を見られませんから」。ボードゲームと野球を結び付けようとしているわけではない。ただ、対戦感覚を味わいつつ、視野を広げて遊ぶことが、秋山にはフィットしているようだ。

◆「クアルト(Quarto)」

スイスの数学者ブレイズ・ミューラーが考案したボードゲーム。2人のプレーヤーが、16個の円が描かれたボード上に交互にコマを並べ、共通の属性を持つコマを1列にそろえることを競う。各プレーヤーが置くコマは、相手が選択。1列に並べたプレーヤーは「クアルト」と宣言して勝者となる。