右肘のトミー・ジョン手術から約2年ぶりにメジャー復帰登板を果たしたエンゼルス大谷翔平投手(26)は、無念の1回途中降板で今季初黒星を喫した。久々の登板を振り返り、「腕がいまいち振り切れていなかったかなというのが全体的にあった。ただ投げているという感覚になってしまった」と淡々と話した。

先頭の右打者セミエンに2球目の94マイル(151キロ)直球を中前へ運ばれ出塁を許すと、その後は制球が定まらなかった。3連続四球で押し出しとなり、5番キャンハ、6番グロスマンに連打を浴び、4点を奪われた。ここでマドン監督はたまらず交代を告げた。

投球内容は30球中ストライク15球で、直球の最速は約152キロ。3安打5失点3四球で、1死も取れずにプロ最短KOとなった。

18年9月2日以来693日ぶりのメジャー復帰登板だったが、「手応えを感じる前に終わってしまった」。納得のいく投球ができずに首をかしげる場面もあり、二刀流復活へ、洗礼を浴びるスタートとなった。