カブスのダルビッシュ有投手(34)が、6回8安打1失点、7奪三振で4勝目を挙げた。

球数は98球で、防御率は1・80となった。今季2試合目の登板となった7月31日パイレーツ戦から4戦4勝。

1回から5回まで毎回走者を背負ったが、要所を締めた。2回1死から連打で招いた一、三塁のピンチでは、8番の左打者ウィータースを低めのカットボールで遊ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けた。

最大のピンチは味方に1点の援護をもらった直後の4回。3番ゴールドシュミットに中前打、4番カーペンターに右翼へ二塁打を浴び、続く好調のミラーに対しては四球を与えて無死満塁とした。この場面について、「ノーアウト満塁だったら、そこからダブルプレーがとれるし、(好調のミラーに対して)変に無理して勝負にいって打たれるよりかは、四球でいいやと思って、あそこで割り切れたのが良かった」と意図があったことを明かした。

後続3人を投ゴロ、空振り三振、右飛に打ち取り、無失点で乗り切った。

5回に2安打で失点したが、6回は2三振を奪い、3者凡退に抑えた。最速は97・6マイル(約157キロ)。70・2マイル(約113キロ)のスローカーブと最大44キロの緩急を使い、スライダーを低めに集める粘りの投球で先発の役目をきっちり果たした。

登板4試合連続で勝ち星がついたのは、14年の5月22日から6月11日の4連勝以来。「特に勝つピッチングというのは分からない。何が正解かっていうのは分からないですけど、今日のミラーの時みたいに、大事な場面のときに割り切れたり、あまり無理していかないようになっているような気はする。それがたまたま今はいいのかなと思います」と冷静に振り返った。