エンゼルス大谷翔平投手(26)が、自己ワーストの20打席連続ノーヒットを記録した。22日(日本時間23日)、アスレチックス戦に「5番DH」で出場し、3打数無安打。

プロ1年目の13年に記録した18打席を超え、20打席に到達したが、この日は変化があった。

5回1死一塁の第3打席、空振り三振を喫した。直前の6球目、外角低め93・3マイル(約150キロ)の直球をスイング。左翼線へ打球が上がり、ファウルとなった。無安打の期間、マドン監督が「ボールを打ちにいくのがちょっと早い」と指摘したように、体が開いて右方向へ引っ張るゴロが目立ち、左翼への打球はなかった。力強さはまだ足りないが、持ち味の逆方向へ運んだファウルだった。

また、第1打席から3打席目までは、今春キャンプで取り入れた右足を少し上げるタイミングの取り方に変えて臨んだ。過去2年と同様、足を上げない形に戻した第4打席は、左腕マクファーランドの外角シンカーを捉え、結果は遊ゴロ失策。安打とはならなかったが、センター方向へ鋭い当たりで打ち返した。

これまでも、凡打から復調のきっかけを得たことは多かった。結果だけでなく、内容からヒントは得られる。我慢の打席が続く。(オークランド=斎藤庸裕)

▼大谷が16日ドジャース戦の2打席目から20打席連続無安打。日本ハム1年目の13年7月24日~8月4日に記録した18打席連続を上回り、プロ入りワーストとなった。日本人野手の最長は10年岩村(パイレーツ)の40打席連続。今季の日本選手では筒香(レイズ)の25打席が最長。