ツインズ前田健太投手(32)が、ワイルドカードシリーズ初戦、29日午後1時(日本時間30日午前3時)開始のアストロズ戦に先発する。

ポストシーズン(PS)での先発はメジャー1年目の16年以来、4年ぶり。ドジャース時代の17年にはワールドシリーズでアストロズ相手に中継ぎで登板し、第5戦でアルテューベに同点3ランを浴びた。初戦登板に向けての前田の主な一問一答は以下の通り。

-ポストシーズンの前日。緊張感は

前田 今日はまだ、ないかな。前日の過ごし方はいつも通りだと思う。明日になったら緊張するかもしれないし、いつもより気持ちが入ると思います。

-アストロズはなかなか三振をしないチーム。何か対策は

前田 それは投げてみないと分からないし、試合で投げている感覚を感じ取りながら。三振だけがアウトをとる方法じゃないし、三振を多く取ることを目指していないから、そこに関しては問題ないかなと。

-17年のPSでも対戦した相手となるが

前田 すごくいいチームだし、いいバッターがたくさんいて、ポストシーズンで勝負強さを発揮してくる。すごくいい打線のチームだと思います。

-ドジャース時代の17年に対戦したことを踏まえ、特別な気持ちは

前田 正直、ないかな。もうドジャースではないし、過去は過去だし。あんまり変な気持ちは持ち込まない方がいいと思うから、普通にツインズとしてしっかり勝てるように努力するだけです。チーム自体も変わってますし、僕だけじゃなくて、相手も変わっていると思うので、そこは1から相手を抑える対策を練って、いい結果がでるようにしたいと思います。

-どのタイミングでPS初戦の先発を告げられた

前田 (シーズンの)最終登板の前くらいですかね。この後、プレーオフの初戦に投げるよと。ピッチングコーチと話すんですけど、その流れで。

-今年は60試合のシーズンだった。現時点で体の疲れ面ではどうか

前田 確かにいつものシーズンより疲れは残っていないと思うし、体も元気な状態で入れるとは思う。

-投球動作などで、今季を振り返ってどこが良かった

前田 四球もすごく減ったし、毎試合、安定して投げることができた。四球が減ったのがすごく良かったかなと思う。

-去年、プレーオフは経験すればするほど気持ちが憂鬱(ゆううつ)になるとも言っていたが、今年は先発を任されて意気に感じる方が強いか

前田 今年は試合数も少なくて、無観客というのもあって、いつもと違う緊張感はあると思うんですけど、久しぶりのプレーオフの先発で初戦なので、緊張感とかプレッシャーというのはまた違うものを感じるとは思います。明日になってみてですね。シーズンよりプレッシャーも感じるし、緊張感が出てくるのは間違いないと思います。

-緊張の解消法は

前田 ないですね。解消しようとも思っていないので。

-シーズン最後の登板後、今までの4年間とは違う自分と言っていたが、どの部分でそう感じたのか

前田 具体的にはないんですけど、単純に自分の中の感覚として、今までとは違う感覚というか、基本的には内容と結果が伴ったというのが一番違うところ。メンタル的にも感覚的にもそうですし、チームの立ち位置も変わっていたと思うし、全部含めて、違ったなという感じです。