メジャーリーグの今季のクオリファイング・オファー(QO)の金額が8日に発表され、1890万ドル(約20億8000万円)に設定されたことが分かった。昨季から110万ドル増で過去最高額となった。

QOはフリーエージェント(FA)選手とその年の所属球団が規定額で1年契約を結べるもので、設定額はメジャーの年俸上位125選手の平均から算出。ワールドシリーズ終了から5日間の間に提示され、FA選手には回答まで1週間の期限がある。FA選手がこれを拒否して他球団と契約した場合、新所属チームはドラフト指名権を1つ失い、旧所属チームはドラフト指名権を1つ得ることができる。

QOの金額はスタート時の2012年が1330万ドルだったが、毎年のようにアップし、18年は1790万ドルに。だが、昨年は1780万ドルと初めて減少していた。もっとも、FA選手はより好条件の複数年契約を求めてQOを拒否するケースが多く、これまでの90件で受け入れたケースはわずか5件となっている。

今季終了後にはヤンキースの田中将大投手のほか、フィリーズのJ・T・リアルミュート捕手、アストロズのジョージ・スプリンガー外野手、ヤンキースのDJ・ルメーヒュー内野手、ツインズのネルソン・クルーズ指名打者らがFAとなる権利を有している。(AP)