元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス氏が米FOXスポーツのテレビ番組で、ア・リーグ地区シリーズ第2戦で新人デイビー・ガルシア投手を先発登板させ、小刻みな継投で虚を突こうとした古巣の戦略を痛烈に批判した。MLB公式サイトが伝えている。

ヤンキースはレイズとの地区シリーズ初戦でエースのゲリット・コール投手が8奪三振の力投を見せ、勝利。しかし、第2戦では今年にメジャーデビューしたばかりのルーキー、ガルシアを先発登板させて「オープナー」のような策を用いたのが裏目に出て5-7で敗れると、第3戦では田中将大投手が登板したものの5回途中までで5失点と乱れ、チームは2連敗を喫した。

ヤンキースで2回ア・リーグMVPに輝き、ワールドシリーズ制覇も経験しているロドリゲス氏は、「ニューヨーク・ヤンキースはおそらくスポーツ界で最大の、そして、最も成功した球団。ヤンキースらしいプレーをしなければならない。120年もやってきて、27回も世界一になった。従来のやり方でそれを成し遂げてきたんだ」と述べ、「ヤンキースのロースターに、ブライアン・キャッシュマン(GM)やフロント陣を関わらせてはならない。ここまで素晴らしかったが、第2戦はミスを犯した。どうやってアイビーリーガー(名門大出身のエリート)の裏をかくかに時間を費やしている。あなた方のゲームではない」と苦言。

さらに、「チャンピオンシップを勝ち取るのは選手。以前は『監督が試合に関わらなければ、最高』と言われていたが、今は『フロントが試合に関わらなければ最高』と言えるだろう」と述べた。