小泉進次郎環境相(39)とレッズ秋山翔吾外野手(32)の「横須賀会談」最終回は、お互いの夢をテーマに未来を語った。コロナ禍で生活環境が激変した中で、何を目指していくのか。胸に秘める思いをぶつけあった。

仕事を楽しむ-。進次郎氏は少年時代を振り返りながら秋山に思いを伝えた。

「大池リーグで純粋に打ちたい、ホームランやヒットを打ちたい、って野球をやっている時って、本当、楽しかったんですよね。あの頃の野球少年が、メジャーのスタジアムを駆け回って、全力プレーをやっている。その姿が秋山君に対する僕の思いなんですね」

結果が求められる世界。重圧がある中、秋山は正直に言った。「楽しんでやるっていうのは僕は難しくて。職業でやるっていうのはそういうことかなと」。元々、楽観的なタイプではない。だが「苦しさの先にある楽しみ、ヒットを打つための生みの苦しみ、その1本を打つための喜び、楽しみっていうのを(見ている人に)伝えられたら」と前向きな思考に変えていた。

やりたいことでも、プロとなればプレッシャーと闘う日々だ。進次郎氏は「楽しさを自分の中で感じることを意識させないと時々、詰まっちゃう。だから自分でもそういう風に言っているのかもね」。どこかで精神面の折り合いをつける。秋山への激励は、あらゆる仕事人へのメッセージのように感じた。【斎藤庸裕】

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