ドジャースの元監督で、7日に逝去したトミー・ラソーダ氏について、親交があった元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏が思い出を語った。

1968年ドラフトでドジャースの1巡目指名を受けたバレンタイン氏は、ドジャースの傘下にあったユタ州オグデンのチームでプレーすることに。ニューヨークからその地の空港に到着したバレンタイン氏を出迎えたのが、当時同チームで監督を務めていたラソーダ氏だった。

その時、ドジャースの1巡目指名を受けたからには果たすべき責任も多いと告げた監督に対し、新人だったバレンタイン氏は、「どんな責任か教えてくれればその責任を全うします」と応じたという。

するとラソーダ氏から「まずは監督を夕食に連れていくことだな」と思わぬ言葉が。バレンタイン氏は空港から家まで送ってもらう間に、監督をレストランに連れていき、ステーキをご馳走することになったと明かした。

バレンタイン氏は監督に、次の日は同じドラフトで2巡目指名された選手が夕食に連れていくのかと尋ねた。その選手はメジャー通算2715安打の記録を残した故ビル・バックナー氏で、監督に夕食をおごることを拒否したのだと、秘話を締めくくった。(AP)