レイズ筒香嘉智外野手(29)が、子供たちの将来のため、低反発の金属バット導入とリーグ戦の採用について提言した。1月31日、オンラインセミナーに出席。現場のアマチュア指導者や選手の保護者ら100人を相手に、1時間半超のライブ配信で熱く語った。

筒香 バットの弊害は大きいと感じています。甲子園を見てもこんなスイングでホームランになるの? と思ったことも。僕自身も木製バットに慣れるのに時間がかかった。また勝利至上主義のトーナメントではなくリーグ戦を取り入れるべきだと思います。

かつて所属した堺ビッグボーイズでスーパーバイザーを務め、渡米前からさまざまな場面や著書を通じて提言を行ってきた。子どもたちを守るため、今回も警鐘を鳴らした。

筒香 野球を好きになる、夢中になれる環境を指導者が作ってあげることが一番重要。しっかり観察して、コミュニケーションを取っていけば、指導者との信頼関係が生まれる。体の違和感があったときに、迷うことなく、ここが痛いということが言える。そこに信頼関係がないと、我慢してしまってケガをしてしまう、手術することになるということが起きる。

今後も継続して発信していく意向で「少しずつ着実に変わっている部分は感じています。そうした人が1人でも多く全国に広がっていけばと思います」。打席同様に地道に力強く、結果を積み上げていく決意だ。【鈴木正章】