新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国で、MLB機構が選手会に対し、キャンプと開幕戦の延期、さらに公式戦を162試合から154試合に短縮する案を提出していたことが31日(日本時間2月1日)、明らかになった。米国の複数メディアが報じたもので、選手の年俸は全額支払われる内容が盛り込まれた。

今回の提案によると、春季キャンプは3月22日、公式戦の開幕は4月28日に設定。出場枠が計14チームに拡大されるポストシーズンは11月までずれ込むことになる。昨季と同じように両リーグでのDH制、延長戦でのタイブレークも含まれる一方で、154試合以下の実施となった場合の年俸保証は含まれていない。開幕延期の場合、7イニング制のダブルヘッダー増で日程を調整する見込みだ

現時点では、2月17日にキャンプイン、4月1日に公式戦が開幕する予定。選手会は機構側の提案を拒否するとみられ、今後は折衝を継続して妥結を目指すことになる。日本人選手だけでなく、外国人選手は渡米時期を含め、双方が合意するまで難しい対処を強いられる状況となってきた。