エンゼルス大谷翔平投手(26)が年俸調停委員会による公聴会を回避し、球団側と2年850万ドル(8億9250万円)で合意した。8日(日本時間9日)、球団が発表した。

米メディアなどによると、21年が300万ドル(約3億1500万円)で、22年が550万ドル(約5億7750万円)。

年俸調停の権利はメジャー出場登録が3年以上6年未満の選手に与えられ、大谷は今オフに初めて権利を取得。今年1月15日までに年俸の希望額を提示し、球団側と合意しなければ年俸調停となり、大谷は権利を取得していたエンゼルス6選手のうちで唯一、合意に至らなかった。

米メディアによれば、大谷側の希望額は330万ドル(約3億4650万円)で、球団側が提示した250万ドル(約2億6250万円)と約8000万円の差があった。2月19日にオンラインで調停委員会による公聴会が予定されていたが、回避して4年目のキャンプに臨むこととなった。

大谷は17年オフに日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してエンゼルスに移籍。16年12月から適用された新労使協定で25歳未満の海外選手の契約金が制限されたため、マイナー契約を結んだ。

キャンプ中にメジャー契約に切り替わったが、1年目はメジャー最低年俸の54万5000ドル(約5720万円)。2年目は微増で65万ドル(約6825万円)、3年目は70万ドル(約7350万円も、60試合のため約37%に減額)にとどまっていた。

メジャー3年間の通算成績は打者では254試合に出場し、打率2割6分9厘、47本塁打、147打点、29盗塁。投手では12試合の登板で4勝3敗、防御率4・39の成績だった。