昨年10月にサンディエゴ市内のクラブの駐車場で背中を刺され重傷を負ったパドレスのトミー・ファム外野手(32)が2月28日、アリゾナ州ピオリアで行われたオープン戦初戦のマリナーズ戦に「4番左翼」で出場した。事件後に手術を受け「医者から、もし体にここまで筋肉がなければ死亡していたかまひが残っただろうと言われた」という。この日は2打数無安打だったが「野球ができるだけでラッキーだ」と話した。

フロリダ州サラソタでは、オリオールズのトレイ・マンシーニ内野手(28)が1年前に見つかった結腸の悪性腫瘍を克服し、初戦のパイレーツ戦に「2番一塁」で先発。初打席に入る際には、収容力の25%に制限された客席と相手チームのベンチからスタンディングオベーションを受け「泣きそうになった」と、復帰の喜びをかみしめた。