MLB公式サイトが、球種別のベストピッチャーを紹介し、それに近い投球をする投手をピックアップ。2018年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレーク・スネル(パドレス)に匹敵する速球を投げるピッチャーの1人に、マリナーズの菊池雄星が選ばれている。

選出の条件は、各球種のベストピッチャーと同じ利き腕であること、該当する球種を昨季30球以上を投げていること。球速、リリースポイント、全体的な動き、アクティブスピン(変化量、変化方向に関与するスピン)のパーセンテージ、スピンの方向の5つの観点を比較している。

「スネル並みの速球を投げる投手」に選ばれたのは、菊池のほか、ドリュー・ポメランツ(パドレス)、ジャスティン・ウィルソン(ヤンキース)、ジェイク・マギー(ジャイアンツ)、ジェイク・ディークマン(アスレチックス)の4名。

記事では、2019年の防御率が5・46、昨季は5・17という菊池の2年間の成績を「悲惨なもの」としつつも、「興味をそそられる部分がたくさんある。その1つは、奪三振率が16・1%から24・2%に、ゴロの割合が44%から52%に上がったこと。(40回以上を投げて)ゴロ率が50%を上回りつつ奪三振率もその水準の投手はわずか8人しかおらず、しかもそこにはクレイトン・カーショーや柳賢振、ルイス・カスティーヨやソニー・グレイというビッグネームが名を連ねている」とコメント。数字が良くなった理由の1つに速球の改善を挙げ、「2シーズン目は、球速が約148キロから152キロまで上がった」とつづっている。