「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、2打席連続となるソロ本塁打を放った。

同点で迎えた3回1死の第2打席、右腕ロレンゼンの初球カーブを捉え、高く上がった打球は左中間スタンドへ。勝ち越しの1発となった。

1回1死の第1打席では、フルカウントからの6球目、外角の直球を捉え、逆方向へ運んだ。打球は左翼スタンドへと届く同点弾。この時点で、オープン戦6試合連続となる安打をマークした。

2打席対戦したロレンゼンは昨季こそ1打席に終わったが、二刀流選手として打撃でも能力の高い投手。大谷との対戦を振り返り、「素晴らしいね。二刀流を続けるべきだと思う」と脱帽だった。

今季オープン戦の1号は3月3日のレンジャーズ戦で、中堅バックスクリーンを越える約143メートルの特大2ランを放った。この日は左翼越えと左中間への2発。中堅から左方向へ強い打球を放つ大谷の特徴的な打撃が、今キャンプでは安定して続いている。

2打席連発に実況アナウンサーは「SHOW TIME!」と興奮気味。一塁側で観戦しているエ軍モレノ・オーナーも立ち上がって拍手を送った。

第3打席では昨年まで同僚だったノエ・ラミレス投手と対戦。チームメートで仲良しだっただけに、打席に入る前には互いに会釈した。4球目、チェンジアップが内角をえぐり、大谷は体勢を崩しながら避けると、思わず白い歯がこぼれた。直後の5球目の変化球を空振りし、結果は三振。ラミレスに軍配が上がった。

この日は3打数2安打で、ここまでオープン戦6試合の出場で16打数9安打。打率5割6分3厘と打撃絶好調をキープした。