エンゼルス大谷翔平投手(26)の“リアル二刀流”に現地のファンも大興奮だった。「1番投手」として打席に立ち、先発のマウンドに上がった。打者では2打数2安打、投手では4回2安打1失点、5奪三振。最速はメジャー自己最速の101・9マイル(約164キロ)を計測した。

カリフォルニア州から週末を利用して観戦に訪れた家族は「すごくかっこいいね。素晴らしい」と、そろって興奮した様子。再起をかける二刀流については「私は大谷が大好き。彼は大丈夫だよ。私たちファンは心配していない」と期待を寄せた。

この日は敵地での試合だったが、パドレスファンも大谷を応援。投打での同時出場に「クレイジーだね」と驚きを示しながらも、「応援している。僕らはいい選手が好きなんだ」と温かい姿勢を見せていた。

◆日本では 大谷は日本ハム時代、DHを解除して打席に立つ「リアル二刀流」を公式戦で7試合(先発6試合)CSで2試合(先発1試合)経験。16年7月3日ソフトバンク戦では「1番・投手」で出場し、初回に中田の初球を本塁打。投手の先頭打者本塁打はプロ野球史上初めてだった。同10月16日のCS(対ソフトバンク)では9回にDH解除で救援登板し、日本球界最速の165キロを3球マーク。17年10月4日オリックス戦では、51年藤村富(阪神)以来66年ぶりとなる「4番・投手」で先発出場し、打って1安打、投げては被安打2、10奪三振で完封した。