レッドソックス沢村拓一投手(33)が、デビュー以来、5試合連続無失点と好投し、チームの7連勝に貢献した。

2-2と同点で迎えた6回から2番手として救援。先頭アストゥディーヨを遊撃失策で出したものの、続く8番シモンズの痛烈な打球を、二塁アローヨが逆シングルで好捕して併殺。9番ケーブを最速97マイル(約156キロ)の速球で空振り三振に仕留め、無失点に封じた。

前日は、ミネアポリス郊外で警察官の発砲による黒人男性の射殺事件が起こったことで、市街地が抗議運動で混乱し、試合は中止。同地域一帯に外出禁止令が出されるなど、異例の事態となった。

しかも、この日のミネアポリスは試合開始時の気温が約0・6度。小雪がちらつく寒さだったが、沢村はいつも通り半袖姿でマウンドに向かい、首脳陣の期待に応える熱投を披露した。試合後のコーラ監督は、「ブルペン(救援陣)がすばらしい仕事をしてくれた」と、6回以降、無失点リレーでつないだ4人の救援陣をたたえた。

試合は、レッドソックスが8回に1点を勝ち越し、9回にも1点を追加。開幕3連敗後は7連勝と、チーム、沢村とも勢いに乗ってきた。