ツインズ前田健太投手(33)が3本塁打を含む3回8安打と打ち込まれ、自己ワーストタイの7失点でKOされた。2017年8月31日(ダイヤモンドバックス戦)以来、4年ぶりの7失点となったが、打線が同点に追い付き、勝敗は付かなかった。

これまで抜群の安定感を誇ってきた前田でも、持ちこたえられなかった。ツインズへ移籍した昨季以来、計14試合に先発し、すべて3失点以下に抑えてきた。この日も、初回はわずか7球で3者凡退。絶好のスタートを切ったはずだった。

ところが2回、ソロ本塁打と死球、3連打などで3点を失った。打線が逆転した3回には、オルソンにこの日2発目を浴びるなど、まさかの2ラン2本を浴びた。1試合3被弾は2019年3月30日のダイヤモンドバックス戦以来、メジャーで3度目の屈辱。51球でマウンドを降り、試合後は「狙ったところより甘く入って打たれることが多かった」と反省の言葉を残した。

前週末のアナハイム遠征中、チーム内で新型コロナウイルス感染者が判明。17日からの3試合が中止となり、先発ローテーションも変更された。陰性の結果を受けた前田が、この日の先発を告げられたのは2日前。宿泊先では外出も制限され、調整もままならない状態だった。感覚的に問題はなかったというものの、「難しい調整だったのは間違いないと思います」と振り返った。

試合は延長10回、ツインズが勝利まであと1死から、内野陣の連続失策で逆転サヨナラ負け。4連敗を喫した。それでも前田は「シーズンは長いですし、終わった頃に笑えるように努力するしかない。しっかり取り返せるように切り替えていきたい」といつもと変わることなく、ハキハキと話した。

▼前田が3本塁打を浴びるなど3回7失点。7失点は、17年8月31日Dバックス戦以来2度目のメジャーワーストタイ。3発以上打たれたのは、19年3月30日Dバックス戦以来3度目だった。この日は4番オルソンに2打席連続で被弾。同じ打者に1試合2本塁打されたのは、17年8月13日パドレス戦でスパンジェンバーグ(現西武)に打たれて以来。