エンゼルス大谷翔平投手(26)が、18年5月20日のレイズ戦以来、1072日ぶりの白星を手にした。

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大谷は、メジャー1年目の18年に比べ、球質にも変化がみられる。今試合前の時点で直球の平均球速は96・7マイル(約155・6キロ)から97・2マイル(156・4キロ)にアップ。回転数も18年の2164から2442に上がっている。野球の教科書的ウェブサイト「ベースボール・ギークス」によれば、18年に比べて直球とスライダーは横方向の変化が大きくなっており、スライダーは変化量・球速比ともにパドレスのダルビッシュと類似しているという。

この日は90マイル(約145キロ)前後で高速に曲がる球を数球、使った。オンライン会見で大谷は「ちっちゃくて速い方と、大きく曲がるようなスライダー、どちらもスライダーでもありますし、カットとも言えると思う」と説明。また、スプリットにも横の変化が加わるように投げており、データでもカット系の成分が増している。直球、スライダー、スプリット、それぞれ球速も速い上に、横の新たな変化が加わったことで、打者にとってはやっかいな球種となっている。

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