エンゼルス大谷翔平投手(26)が、ノーヒットで大勝に貢献した。1日(日本時間2日)のマリナーズ戦に「2番DH」で出場し、5打席で4打数無安打1打点。今季4個目の盗塁をマークした。

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快音は聞かれずも、10得点を奪ったチームにとって「2番大谷」の存在が大きかった。

<1>出塁 1回1死の第1打席、ファウルで粘って9球目の内角直球を見送り、四球を選んだ。3番トラウトは現在、打率4割2分9厘でメジャー断トツ。得点圏に走者がいれば、点が入る可能性が高い。大谷はトラウトへの3球目に二盗に成功。マドン監督は「ショウヘイのスピードと盗塁意欲がいい」と上機嫌。その後、トラウトの2ランで理想的な先制点を挙げた。

<2>配球パターンの好影響 左の強打者・5番ウォルシュが2打席連続アーチの4打数4安打3打点で大暴れ。試合後、配球傾向が参考になる上位打者陣について「左打者だし、ショウヘイが、そうだといえると思う。投手がどう彼を攻めているか、よく見ている」と明かした。この日、大谷の第1打席への相手の配球はカーブから入ってチェンジアップ。全く同じ配球で攻められたウォルシュは2球目のチェンジアップを捉え、左越えの本塁打とした。

結果には表れない大谷効果で序盤から勢いづき、13安打10得点。マドン監督は今季の打線について「ショウヘイが2番で毎日、出ていることで機能している」と、大谷が好影響を与えていることを指摘した。3日(同4日)には今季4度目の先発登板を控えるが、前日2日(同3日)のマリナーズ戦も打者で出場予定。2勝目をかけた先発マウンドへ向けて、弾みをつける。【斎藤庸裕】