エンゼルス大谷翔平投手(26)が、今季4度目の先発で5回0/3を投げ、1安打無失点、7奪三振と力投したが、2勝目はならなかった。直球の最速は99・8マイル(約160・6キロ)。レイズ筒香嘉智内野手(29)とのメジャー初対決は2打席で1打数無安打の結果だった。1点リードで交代し、勝利投手の権利を得たが、7回に3番手の右腕ゲラが逆転3ランを浴びた。チームは4連敗を喫した。試合後の大谷の一問一答は以下の通り。

-立ち上がりに制球が乱れがち

大谷 初回の入りは、どのピッチャーもやっぱり難しいところはあるのかなと思うんですけど、どちらかというと、投げ急ぎ、早く終わりたいというか、早く攻撃に移りたいという心理が働くんじゃないかなと思うので、そこを毎回落ち着いていけることが大事なのかなと思います。

-四球を出しているが、抑えてはいる。それは自信につながるか

大谷 ボール自体は悪くないのかな、という感じですけどね。もちろん、フォアボールが少なければ、もっともっと長いイニングを投げられますし、今日も7回ぐらい行けたんじゃないかなと思うので、そうすればもっと自分自身も楽になりますし、チームとしてももっと楽になるんじゃないかなと思います。

-直球の質の満足度は

大谷 自分の中のアベレージくらいの感じの球かなと思います。要所要所で力入れて、いいところというか、三振とったりはしていたので。打者の様子を見たりとか、その中でいけたのが良かったかなとは思いますけど、今日の感じだと6回、7回、しっかり投げきるくらいには行きたかったかなと思いますね。

-投げ急ぎでフォームのバランスを崩した

大谷 投げ急ぎというか、最終回はそうですね。7回くらいまで見据えて僕はいきたいなと思っていたので、やっぱり目の前のバッター1人1人という、基本的なところじゃないかなと思います。

-投球全体を振り返ると

大谷 一貫してフォアボール多いなっていうところはあるんですけど、かたや、手を抜いた球というか、そういうのでカウントを稼ぎにいって長打、ホームランで点が入るのもどうなのかなぁというところもあると思うので。その兼ね合いというか、それが今日も同じ感じかなと思います。

-レイズ筒香との対戦

大谷 1個フォアボールを出してしまったので、そこは勝負できなくて、というか、申し訳なかったなっていう。できれば、抑えたか、打たれるか、っていうのがベストではあるのかなとは思うので、申し訳なかったなと思います。

-スプリットの完成度について

大谷 今日は良くなかったなと。投げててあまり落ちないというか、落ち悪いなと思いながら投げてました。要所要所で98とか99、100マイルを見せることによってスプリットも生きてきますし、また、スプリットを意識した時に99、100マイルを投げることで逆もしかりかなと思うので。そこにスライダーとかカーブとかを混ぜることによって分からなくなってくれるというところではあるのかなと思うので、バッターの時もそうですし、自分がやられて嫌なことをやるだけかなと思ってます。

-ピッチャーライナーを捕った後、2番メドーズとどんな会話をしていた

大谷 捕ったのは、たまたまですね。投げ終わったところに来ただけなので、反応はできましたけど、たまたまかなと思いますね。バッターはグッドスイングだったので、はい。僕がバッターだったら、それで満足ですし、いいスイングだったなって思ってました。

-2日のマリナーズ戦で死球を受けた右肘はどんな状態だったのか

大谷 腫れはしましたね。思ったより、変色はそこまでなかったので、当たった直後のケアが良かったのかなと思います。

-開幕から29試合、投打で出続けている。体のケアなどでどういうことを心掛けている

大谷 こんなにこう続けて出ていたことはもちろんないですけど、思っていたよりもそんなに疲れてはいないですし、毎日のケアもやってもらってはいるんですけど、どちらかというと1日トータルでどれだけ動いたかによって、疲労感、変わってくるのかなと思うので。そのバランスを1日1日考えるというところかなと思います。

-ベーブ・ルースの孫と話をしたが、大谷のファンだと言っていた。映像とかを見たことはあるか

大谷 ありますね。野球やってて見たことがないやつはいないと思うので、それぐらいの選手ですし、もちろん、うれしい気持ちはありますけど、本当に1戦1戦、明日また切り替えて、バッターとして出ると思うので、そしたら打席、打席で、また切り替えて頑張りたいなと思います。

 

◆過去の大谷対筒香 日本ハム時代の15年6月14日、交流戦(札幌ドーム)で1試合だけ対戦。DeNAの4番筒香に対し空振り三振、遊飛、中前安打の3打数1安打だった。