エンゼルス大谷翔平投手(26)がまた1つ、メジャーの歴史を掘り起こした。12日(日本時間13日)のアストロズ戦に「1番DH」で出場。三刀流の翌日は4打数無安打に終わったが、前日に先発登板した選手が1番打者として出場したのは1916年のレイ・コールドウェル(ヤンキース)以来、実に105年ぶりとなった。大谷はここまで全36試合に出場。1921年ベーブ・ルース(ヤンキース)以来100年ぶりとなる本塁打数リーグトップの先発登板を果たすなど、メジャー史マニアをうならせる活躍を見せている。

◆105年ぶり(5月12日アストロズ戦) 前日に先発登板した選手が1番打者として出場したのは1916年のヤンキースのレイ・コールドウェル以来。

◆レイ・コールドウェルとは? ヤンキース時代の1916年7月25日ホワイトソックス戦に「9番投手」も5回9安打9失点で敗戦投手になった翌26日、同じホ軍戦に「1番中堅」で出場。4打席とも内野ゴロに終わった。DH制のない時代に19年まで毎年数試合、外野手でもプレー。通算成績は134勝120敗、防御率3・22、打撃成績は打率2割4分8厘、8本塁打、114打点。性格は破天荒で、容認されていたスピットボール(ワセリンなどを使用した変化球)の名手。アルコール依存症で監督と衝突が絶えず、インディアンス時代の19年8月アスレチックス戦では、9回2死で落雷により失神。数分後に意識が戻って続投し、1失点完投した。その17日後、古巣ヤ軍を相手に無安打無得点も達成。