ドジャース筒香嘉智外野手(29)が19日(日本時間20日)、本拠地ダイヤモンドバックス戦に「4番左翼」で2試合連続となるスタメン出場し、4打数1安打1打点と移籍後初安打となる適時打を放った。

筒香本来の勝負強い打撃だった。0-2と2点ビハインドの4回2死二塁、フルカウントから先発右腕ピーコックの時速151キロの外角シンカーに逆らわず、左前へ運び、1点差に迫る適時打を放った。打球速度は、この日のド軍打者で最速の110・4マイル(約177・7キロ)。逆方向への強い打球こそ、筒香のバロメーターでもあり、結果に質が伴う一打だった。

6回2失点と力投したサイ・ヤング賞3回のエース左腕カーショーも、筒香の快打に笑顔を見せた。「ヨシの打席は大きかった。2ストライクに追い込まれてもいいスイングだった。彼は日本のスター。打撃練習を見ていたが、自信を持てば大丈夫。話もしたが、すばらしい」と、あらためて歓迎する姿勢を見せた。また、プホルスと筒香の同時加入についても、「去年はコロナ禍で同じ顔ばかり。ニューフェースが入ると盛り上がるし、今はクラブハウスがエキサイティングだよ」と、チーム全体への好影響を口にした。

7回に3点を奪って逆転勝ちしたド軍は、プホルス、筒香の合流後、3連勝を飾った。地区3位ながら、ジャイアンツ、パドレスの3強が2ゲーム差内にひしめく大混戦。大砲2人の補強を機に、昨年世界一の強豪が、ようやく本調子を取り戻してきた。

▼筒香がドジャース移籍後初めてスタメン4番で出場。ドジャースには05年に中村紀洋が所属したが、打順は6~8番だった。ワールドシリーズ7度Vの名門ド軍で4番を打った日本選手は筒香が初めて。