4勝目を目指して敵地エンゼルス戦に先発したマリナーズ菊池雄星投手(29)が5日(日本時間6日)、思わぬアクシデントで緊急降板した。

初回、花巻東高の後輩大谷に先制ソロを浴びたものの、4回までは毎回の8奪三振と力強い投球で逆転を呼び込んだ。ところが、3点リードで迎えた5回、9番フレッチャーの打球がワンバウンドで右ヒザ付近に直撃。マウンドから転げるように崩れ落ちた菊池は、うずくまったまま、しばらく立ち上がれなかった。サービス監督とトレーナーに両脇を支えられながらダッグアウトへ下がった際も、右足は力が入らないかのように引きずった。

マ軍広報部は菊池の状況について「右膝の打撲」と発表。試合後のサービス監督は、骨折ではないとした一方で、「かなり痛そうだった」と振り返った。

今季の菊池は、ここまで3勝3敗ながら6試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリア。安定感のある投球を続けてきた。菊池自身、試合後には対応せず、同監督が説明。「明日の状況次第。深刻でないことを願いたい」と話したが、次回登板については、具体的に触れなかった。