4勝目を目指して先発したマリナーズ菊池雄星投手(29)が、思わぬアクシデントで緊急降板した。

4回までは毎回の8奪三振と力強い投球で逆転を呼び込んだ。ところが、5-2と3点リードで迎えた5回無死一塁から、9番フレッチャーの打球がワンバウンドで右ヒザ付近に直撃。苦悶(くもん)の表情の菊池はうずくまったまま、しばらく立ち上がれず、プレー中断後、サービス監督とトレーナーに両脇を支えられながらダッグアウトへ下がった。菊池の投球成績は、4回0/3を5安打4失点(自責2)無四球8奪三振。勝敗は付かず、防御率は3・92となった。

花巻東高の後輩、エンゼルス大谷翔平投手(26)との今季初対決では、第1打席に本塁打を喫したが、第2打席では空振り三振に抑えた。

マリナーズは菊池の後を継いだ救援陣が失点を重ね、逆転負けを喫した。菊池の状況について、「右膝の打撲」と発表。試合後のサービス監督は「かなり痛そうだった」とした一方で、「明日の状況次第。深刻でないことを願いたい」と、次回登板や今後の予定については触れなかった。

メジャー3年目の菊池は、ここまで3勝3敗ながら6試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリア。安定感のある投球を続けていたが、予期せぬ形で急停止することになった。