MLBが、滑り止め粘着物質取り締まりのルール作りをほぼ完了し、21日の週にも開始する見通しだと、12日付のESPN電子版が伝えた。投手に準備期間を与えるため、開始までに時間的な余裕を持たせるという。

取り締まりは審判団によって、1試合に8~10回のチェックがランダムに行われる。先発投手は登板中に数回のチェックを受ける見通し。試合時間を長引かせないため、攻守交代間に済ませる予定だという。

メジャーでは投手が強力な粘着物質「スパイダータック」を使用し、速球の回転数を増やしていることが問題視されている。だが今月中に導入する取り締まりでは、松やにや粘着性のある日焼け止めクリームなどの異物使用でも、処分の対象になる。今のところ、滑り止めとして認められるのはロジンのみだと、記事は伝えている。

取り締まりに関してはパドレスのダルビッシュ有投手(34)らが懸念を示すなど、球界で多くの意見が出ており、今後も議論が続きそうだ。