「2番DH」で出場しているエンゼルス大谷翔平投手(26)が、2シーズンぶりの1試合2本塁打を放った。

まずは5回1死一塁の第3打席、右腕ウレーニャの92・2マイル(約148キロ)の内角球を捉え、右翼へライナー性の当たりを放った。打球速度114・3マイル(約184キロ)、角度18度の弾丸ライナーで右翼フェンス上部の看板に当てた。角度18度の20号2ランは、メジャー通算67本塁打の中で最も低い角度の打球だった。

2本目は8点リードの8回2死の第4打席、4番手の右腕ヒメネスの内角チェンジアップを捉え、左中間スタンドへ運んだ。打球速度109マイル(約175キロ)で飛距離408フィート(約124メートル)。ダメ押しの21号ソロで、球場全体からMVPコールが沸き起こった。1試合2発は自身4度目。19年6月30日のアスレチックス戦以来、約2年ぶりとなった。

第1打席は1回無死二塁、2球で追い込まれ、3球目のチェンジアップを空振りして3球三振に倒れた。

第2打席は1点リードの3回1死一塁、カウント2-1から93・4マイル(約15キロ)の速球を捉え、中飛で凡退。高く上がった打球に本塁打を期待するファンから大きな歓声があがったが、ため息に変わった。

それでも、第3打席と第5打席の本塁打で球場のファンは大盛り上がり。この日の試合前には自身のインスタグラムで、日本人メジャー初となる球宴のホームランダービーに出場を表明した。強打者が勢ぞろいする祭典に選ばれた1人として、ふさわしい1試合2発をマークした。

この日は5打数2安打3打点で打率は2割7分3厘に上昇。投打で出場した前日に続き、チームの2連勝に貢献した。