エンゼルス大谷翔平投手(26)が自身のシーズン最多本塁打を更新する23号を放った。2点を追う5回1死二塁、低めスライダーを捉え、中越えに運んだ。飛距離は414フィート(約126メートル)。今季2度目の3戦連発で、この6試合で6発を量産。23号はメジャートップタイ、ア・リーグのキング争いでウラジーミル・ゲレロ内野手(22=ブルージェイズ)と並んだ。今季大ブレークした3年目の新星ゲレロとは?

1999年3月16日、父がプレーしたエクスポズ(現ナショナルズ)の本拠地があるモントリオール(カナダ)で誕生した。14歳時の打撃練習を見た当時のブルージェイズGMが一目ぼれ。契約可能となった16歳のタイミングを待ち、契約金390万ドル(約4億2900万円)でサイン。20歳の2019年に初昇格し、1年目から123試合に出場し15本塁打、69打点で新人王得票6位。同年の球宴ホームラン競争に出場し、1ラウンド40発、3ラウンド計91発のともに新記録をマークしたが、決勝は1本差で惜敗した。

登録は188センチ、113キロ、右投げ右打ちの一塁手。2年目の昨季はキャンプ再開の7月、10キロ以上の体重増の影響もあって動きが悪く、シーズンも60試合で9本塁打と2年目のジンクスに陥った。オフに18キロ以上のダイエットに成功し、今季はここまで23本塁打、59打点はリーグ1位、打率は同2位の3割3分7厘と3冠王も狙える位置にいる。娘2人がいる。

同姓同名の父ゲレロ氏(46)は強肩強打の右翼手として鳴らし、1996年からメジャーで16年プレー。オールスター出場9度、シルバースラッガー賞8度。エンゼルスでも6年プレーし、移籍1年目の2004年にMVP獲得。通算2590安打、449本塁打、1496打点。2018年に殿堂入りした。伯父ウィルトン・ゲレロ氏もドジャースなどで8年プレーした内野手。いとこにも18年レッズで初昇格したガブリエル・ゲレロ外野手(27=現ロイヤルズ2A)がいる。