ベンチに戻ると、思わずおどけたような笑みがこぼれた。エンゼルス大谷翔平投手(26)が、3戦連発&今季2度目の1試合2発をマーク。この時点でブルージェイズのゲレロに2本差をつけ、ア、ナ・リーグ通じてメジャー単独トップに立った。

7点を追う5回の第3打席。内角高め直球を弾丸ライナーで右翼席へ運ぶ28号2ラン。3回の27号ソロに続く1発は、右翼フェンスが低く、ライト方向への本塁打が出やすいといわれるヤンキースタジアムならではのアーチだった。さらに6月は月間13本目のアーチで、07年7月にヤンキース松井秀喜がマークした日本人選手の月間最多13本に一気に並んだ。

1本目の27号ソロは3点を追う3回1死の第2打席、カウント3-1から右腕タイヨンの外角低めチェンジアップを捉え、右越えに運んだ。打球速度109・6マイル(約176キロ)、角度23度、飛距離は395フィート(約120メートル)。沈む変化球をすくい上げるようなスイングで、楽々と右翼スタンドへ放り込んだ。3戦連発は今季3度目となった。

2本目の28号2ランは7点を追う5回の第3打席。カウント1-2から94・7マイル(約152キロ)の内角高め直球を捉え、角度18度の弾丸ライナーで再び右翼スタンドへ運んだ。打球速度112・4マイル(約181キロ)、飛距離は356フィート(約109メートル)だった。

第1打席はカウント1-1から内角直球をスイングしたが、右飛で凡退。7回の第4打席は中飛、9回2死一塁の第5打席は一ゴロで試合終了となった。3戦連発&1試合2発の5打数2安打3打点でベンチを盛り上げたが、チームは投手陣が崩れ、4回までに11失点。連勝は2で止まった。