新型コロナウイルス禍で導入された2つの特別ルールが、早くも2022年シーズンには廃止される可能性があるようだ。MLB公式サイトが伝えている。

米大リーグ機構(MLB)と選手会は2020年から2年連続で、コロナ禍の健康安全対策に関するルールとしてダブルヘッダーは7回制とし、延長戦は二塁に走者を置いて始めるタイブレークルールを採用することで合意。選手の負担軽減や球場内に長時間滞在するリスクを避ける目的で試合時間の短縮を行ってきた。

だが、MLBのコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏は13日、全米野球記者協会に対し、ダブルヘッダー7回制と延長戦のタイブレークルールが永続的に採用される見込みはないとコメントした。

同氏は今季もこの2ルールを採用したのは、新型コロナウイルスを巡る米国の状況が「今とはまったく異なるものになることを非常に恐れていたからだ」とし、現在のような落ち着いた状況になると分かっていれば「違うルールを定めた可能性もひょっとしたらあるのではないか」と述べ、特別ルールを早々に撤廃する可能性があることを暗に示した。