マリナーズの左腕エクトル・サンティアゴ投手(33)が29日、筋肉増強作用のある男性ホルモンのテストステロンの検査で陽性反応を示したことを受けて、80試合の出場停止処分を科された。

サンティアゴはMLB選手会を介した声明で、ロースターに登録されていなかった2020年にプエルトリコの医師に相談したところ、ホルモン補充療法を勧められたと釈明。「2020年はプレーしていなかったので、この治療が原因で最終的にメジャーの薬物プログラムに引っかかると思わなかった」としつつも、「自分に責任がある。異議申し立てはせず、出場停止を受け入れることに決めた。マリナーズ、マリナーズのファン、チームメート、そして何よりも私の家族にお詫びする」と謝罪した。

サンティアゴは先月、グラブに粘着性の物質が付着しているとして審判団から退場処分に。MLBが投球時の粘着物質の不正使用取り締まり強化を始めてから最初の摘発者となり、10試合の出場停止処分が科されていた。この件に関しては有給だったが、薬物プログラムによる出場停止処分では年俸70万ドル(約7700万円)の約半分を失うことになる。(AP)