タイガース一筋でプレーし、1968年のワールドシリーズ制覇のキーマンとなった元名捕手、ビル・フリーハン氏が19日に死去した。79歳だった。

フリーハン氏は1961年から1976年までタイガースで活躍し、5度のゴールドグラブ賞に輝いた。オールスターに11度選出され、延長15回にも及ぶ投手戦となった67年の試合ではフル出場で投手をリードした。

カージナルスと対戦した68年のワールドシリーズでは、第5戦でルー・ブロックの突進をブロックし、ホームベースを死守。正念場で失点を回避し、チームの最終的な勝利につなげた。その際に外野から返球したウィリー・ホートン氏は、フリーハン氏を最高の同僚の1人と語り「メジャーの全キャリアをタイガースとデトロイトにささげ、60年代から70年代の困難だが重要な時代を過ごした、球団で最も尊敬され才能のあった選手の1人だった」としのんだ。

タイガースはエンゼルス戦の前に本拠地のスタジアムで黙とう。スコアボードにはフリーハン氏の画像や動画が映し出された。死因は発表されていないが、家族は同氏がアルツハイマーを患っていることを明かしていた。(AP)