ナ・リーグMVP候補の一角とみられるフィリーズのブライス・ハーパー外野手について、ジョー・ジラルディ監督がコメント。MVP選出において、チームがポストシーズンに進出するかどうかは関係ないと話した。MLB公式サイトが伝えている。

ハーパーは15日の試合終了時点で打率3割9厘、出塁率4割2分4厘、長打率6割1分4厘。OPS(出塁率+長打率)は1・038で両リーグトップの成績を記録している。MVP争いではフェルナンド・タティス内野手(パドレス)、マックス・マンシー内野手(ドジャース)、フアン・ソト外野手(ナショナルズ)、フレディ・フリーマン内野手(ブレーブス)としのぎを削り、「ファングラフス」版でのWAR(選手の勝利への貢献度を示す指標)では5・9でトップに君臨している。

MVP投票においてチームのポストシーズン進出は条件ではないが、これを重要視する投票者は多い。フィリーズはポストシーズン進出の可能性が低いとみられており、これはハーパーにとってマイナス要因。だが、ジラルディ監督はMVPについて「シーズンで最高に価値ある活躍をした選手が選ばれるものと考えている。サイ・ヤング賞受賞にチームのプレーオフ進出は必要かい?」と話し、ポストシーズン進出がかなわなくてもハーパーの素晴らしさに変わりはないとの見解を示した。

なお、ハーパーはナショナルズ時代、チームがポストシーズン進出を逃した2015年にナ・リーグMVPを獲得している。