エンゼルス大谷翔平投手(27)が「2番DH」でスタメン出場し、1打数無安打、申告敬遠2つを含む4連続四球と徹底して歩かされ、またしても46号アーチはお預けとなった。球団によると、3試合で計11四球は、2016年のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ、現フィリーズ)以来となるメジャー最多タイ記録となった。

もはや、強打者の宿命と言わざるを得ない。第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、その後は「四球禍」に巻き込まれた。

0-3と3点ビハンイドで迎えた3回2死二塁の第2打席。マリナーズバッテリーは1度は勝負に出たものの、2ボールとなったところで申告敬遠。大谷は右肘のレガースなどを外し、ゆっくりと一塁へ向かった。

1点差に詰め寄った5回2死走者なしの第3打席には、フルカウントから四球を選んだ。7回無死一塁の第4打席でも、外角への変化球一辺倒の配球の末、カウント3-1から四球で一塁へ歩いた。1点を追う9回1死走者なしの場面では、ボール2となったところで、今季17個目となる申告敬遠。さすがの大谷も笑みを浮かべながら一塁へ向かった。

試合後のマドン監督は、名将らしく、淡々とした表情で敵の戦術へ理解を示した。「試合前にも話していたように、プレーオフを争っている相手であれば起こり得ること。相手へ対して信用を与えるべきだ」と、冷静に振り返っていた。

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