20年ぶりのポストシーズン進出へ何としても負けられないマリナーズが、エンゼルス戦を僅差で落とし、痛い1敗となった。

ブルペン入りしている菊池雄星投手(30)は、出番がなかった。

入場券完売で4万4000人を超える満員の本拠地スタジアムは、試合前から熱気と歓声に包まれていた。ファンはチームのスローガンである「Believe(ビリーブ=信じる)」と書かれた黄色い応援カードを掲げ、スタンドが黄色に染まった。2回に7番ケレニックが先制の適時二塁打を放つと、スタンディングオベーションと大歓声で騒然となった。

だが、3回に先発左腕ゴンザレスは先頭から単打と四球で無死一、二塁としたところで1番マーシュに逆転の適時二塁打を浴びた。投手陣は大谷翔平投手(27)を3打数無安打に抑えたものの、打線が援護できず1点差に泣いた。

これでワイルドカード争いは、レッドソックスと同率2位だったマリナーズが、1ゲーム差で3位に後退し、ブルージェイズと並んだ。トップはヤンキースだが2位とは1ゲーム差で、混戦状態が続いている。

サービス監督は「必死に戦ったが、攻撃が十分ではなかった。選手たちは今は落ち込んでいる。クラブハウスは静まり返っている。だが明日また新たな気持ちで戦う」と話した。