レッドソックス沢村拓一投手(33)が、アストロズの中軸を3者凡退に抑えて試合を締めた。

12-3の9点リードの9回。本拠地フェンウェイパークにレ軍の大先輩、上原浩治氏と同じ登場曲「サンドストーム」が流れる中、4番手でマウンドに上がった。3番ブレグマンはカウント2-2から、93・8マイル(約151キロ)のスプリットで空振り三振。4番アルバレスは、97マイル(約156キロ)の直球で詰まらせての二直に仕留めた。最後は5番コレアに96・6マイル(約155キロ)の直球を右翼にはじき返されたが、レンフローが滑り込みながら好捕した。

プレーオフ初登板となった今シリーズ初戦の15日は1点を追う8回にマウンドに上がり、打者4人と対して、1安打2四死球の1失点。終盤の痛い1点を失って、イニング途中で降板しチームも敗れた。登板後の沢村は「前回はピッチングの形になっていなかった。(今日は)何とかピッチングになってよかった」と安堵(あんど)の表情。この日はセットポジションをやめ、ノーワインドアップで投球。大量リードのゲームのラストをきっちり3人で締めくくり「今日は今日でとてもうれしい。明日もチームとして勝てるように頑張ります」と引き締めた。この勝利でレッドソックスが2勝1敗として白星を先行させた。

沢村は、リーグ優勝決定シリーズでプレーオフ初のメンバー入り。ヤンキースとのワイルドカードゲームとレイズとの地区シリーズでは登録外だった。

レギュラーシーズンでは55試合に登板し、5勝1敗、防御率3・06をマークしている。