エンゼルス大谷翔平投手(27)が11日(日本時間12日)、DH部門で自身初のシルバー・スラッガー賞に選ばれた。日本選手の受賞は、2009年にマリナーズのイチロー外野手が受賞して以来12年ぶり2人目となる。同外野手は01年、07年も含め3度受賞している。

両リーグの打撃ベストナインに相当する同賞は各ポジションで最も優れた打者を選出。アストロズのアルバレス、ヤンキースのスタントンとギャロ、レイズのクルーズら、DH部門のファイナリスト5選手の中から、大谷が1位となった。

投打の二刀流で活躍した今季、打撃では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁の結果を残した。選考の基準になるOPS(出塁率+長打率)はリーグ2位の0・965で、OPS+も同2位の158。長打数80は2位、塁打数は318で4位、得点は8位だった。DH部門の5選手に限れば、打率(4位)と打点(2位)以外では全て1位の成績だった。

シルバースラッガー賞はポジション別に最も優秀な打者を選出する賞で、各球団の監督と3コーチが投票権を持ち、各選手の成績データと得票数によって選出される。昨季のDH部門は今季も候補入りしていたクルーズが、2年連続3度目の受賞を果たしていた。

9日(同10日)にリーグ最強打者の称号「ハンク・アーロン賞」は逃したが、DH部門の打者ではトップの評価を得た。オフシーズンの表彰ラッシュが続く中、18日(同19日)には全米野球記者協会が選出するリーグ最優秀選手の発表を控えており、初受賞が期待されている。