広島が16日、メジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)のポスティングシステム申請を承認したことを発表した。ポスティングの期限は12月5日。ポスティングが開始されると、メジャー30球団と30日間、交渉が可能となる。

米国では、すでに鈴木誠に関する報道が相次いでおり、移籍球団の予想も過熱。ここまでの米メディアでの報道、関係者の発言を振り返る。

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◆11月5日(日本時間6日) MLB公式サイトが今オフにポスティングシステムでメジャー移籍を目指すと報道。18年新人王、19年に自己最多41本塁打と37盗塁で盗塁王に輝いたブレーブスのスター外野手、アクーニャに匹敵すると紹介した。獲得に動くと予想される球団には、メッツとレンジャーズを挙げた。

◆11月9日(同10日) マリナーズのディポトGMが、カリフォルニア州カールスバッドでのGM会議初日に「日本人選手不在で開幕するという選択をすることはないだろう」とコメント。水面下で鈴木誠を調査中とみられ「これまで(マ軍には)何年もすばらしい日本人選手がいたし、素晴らしいファンとのつながりもある」と具体的な選手名は出さなかったが、あらためて日本人選手獲得への意欲を示した。

◆11月9日(同10日) ジ・アスレチック(9日付)は、鈴木誠がポスティングされた場合はジャイアンツが獲得に動く有力候補になると伝えた。ジ軍所属で16年から3年間、広島でプレーしたジェイ・ジャクソン投手のコメントを引用し「彼はメジャーに来るべきだと思う。彼は素晴らしいアスリートというだけでなく、グレートガイだし面白い。彼の性格なら、こっちに来てもうまくやっていける。彼は特別だ」と紹介。同記事は、チームの顔だったポージーが引退したジ軍打線にとって、鈴木誠は理想的な存在だと伝えた。

◆11月9日(同10日) 筒香嘉智外野手の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏がGM会議の会場内で今オフ、新たな日本人選手の代理人を務める可能性を示唆。具体的な個人名を避けながらも、「近いうちに何かしらを発表できるだろう」

◆11月14日(同15日) CBSスポーツ電子版が今オフのFA選手トップ20の移籍先予想を掲載。ランキング15位に入った鈴木誠はレンジャーズと契約すると予想した。「才能にあふれた選手で、もしポスティングされれば引っ張りだこになる」とし、過去のNPB選手の獲得状況から移籍先候補にレンジャーズを挙げた。