メジャー移籍を目指す広島の鈴木誠也外野手に対し、ジャイアンツはいまだ変わらぬ関心を寄せているようだ。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の記者アンドリュー・バガリー氏のレポートを米最大移籍情報サイト「トレード・ルーモア」が伝えている。

鈴木に対してはジャイアンツのほかに、レンジャーズ、ヤンキース、ブルージェイズ、レッドソックス、マリナーズが興味を示していると報じられてきた。バガリー氏によれば、そのうち数球団がロックアウト前にZoomを通じて鈴木とビデオ面談を行っており、ジャイアンツもその1つだという。

同球団はすでにアレックス・コブ投手を獲得したほか、数選手と再契約に至っているものの、2022年に向けた補強予算にはまだ余裕があると思われる。さすがに1億ドル(約110億円)を投じる意向はないとされているが、それでもこの金額未満で獲得できる選手は多く、「トレード・ルーモア」は鈴木もその1人だと指摘。同選手の契約を5年5500万ドル(約60億5000万円)と見積もり、鈴木は「興味をよりかきたてる選択肢の1つとして際立っており、その理由には金額以上のものがある」と述べた。

その理由として、同サイトは「ジャイアンツのラインナップが右打者を必要としていることを考えると、鈴木はすぐに右翼に定着できる可能性がある」とコメント。また「まだ27歳の同選手は今後数年間全盛期が続くため、早ければ来季にもワールドシリーズ優勝を目指すジャイアンツに貢献できる」とし、同選手の補強はジャイアンツにとって「非常に理にかなう」と評した。