現役投手時代に「精密機械」の愛称で知られ、米国野球殿堂入りしているグレッグ・マダックス氏が、ワールドシリーズ(WS)制覇など数々の功績を残したブレーブスに移籍する前、ヤンキースと契約するためにニューヨークを訪問していたことを明かした。米CBSスポーツが伝えている。

マダックス氏は1986年にカブスでメジャーデビューを果たし、93年からはブレーブスで11年プレー。ドジャースとパドレスでも投げ、2桁勝利数は88年からの20年連続、メジャー23シーズンで通算355勝227敗、防御率3・16、3371奪三振などを記録した。95年にWS優勝、ゴールドグラブ賞は18回受賞し、オールスター8回選出、サイ・ヤング賞には4回輝くなどし、2014年に殿堂入りしている。

そんなマダックス氏だが、実はブレーブス移籍前、ヤンキースに移るつもりだったようだ。Jomboyメディアのポッドキャスト番組「Toeing The Slab」に出演した同氏は、「ヤンキースと契約するために(ニューヨークに)行った。それなのにオファーがもらえなくてショックを受けたよ。大学生じゃないんだ。単なるチーム探しの旅行じゃない。契約を固めるつもりで向かったのに」とコメント。

ヤンキース側からは連絡すると言われたそうだが、「誰かは分からないが、球団(ヤンキース)の重役の1人が心臓発作を起こし、それでオファーが来なかったと聞いた。オファーがなかったからそのまま飛行機でシカゴに戻った」と語っている。

元々、ニューヨークへ行く以前はブレーブスを希望していたというマダックス氏。シカゴ到着後にブレーブスからオファーが来たとの知らせを受け、最終的にはブレーブス行きが実現したそうだ。