偉大な成績を残したバリー・ボンズ氏(57=元ジャイアンツ)、ロジャー・クレメンス氏(59=元ヤンキース)が候補資格10年目となる今年も選出されず、ついに野球殿堂入りを果たせず終わった。ボンズ氏は66・0%、クレメンス氏は65・2%の得票だった。

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今年はボンズ氏ら4人が10年目でも得票率を満たせず、資格を喪失した。ソーサ氏も薬物使用疑惑が響いたとみられる。シリング氏は昨年71・1%、選出に6票足りないだけだったが、同1月に連邦議会議事堂襲撃を擁護するなど差別発言などが目立ち、10ポイント以上も落とした。

同5%未満では、サイ・ヤング賞2度のティム・リンスカム氏、歴代8位377セーブのジョー・ネーサン氏らが資格喪失。資格1年目で通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス氏は禁止薬物使用で1シーズン出場停止があり、全体10位34・3%の低得票率だった。以前なら「殿堂当確」とされた500本塁打以上では、薬物疑惑のあった8年目のゲリー・シェフィールド氏、6年目のマニー・ラミレス氏も票を伸ばせなかった。マーク・マグワイア氏、ラファエル・パルメイロ氏はすでに記者投票での資格を喪失。