現役時代にパイレーツで活躍し、1971年にワールドシリーズ(WS)優勝に貢献したジーン・クラインズ氏がフロリダ州の自宅で死去した。75歳だった。

クラインズ氏はパイレーツで1970年にデビュー。その後、メッツ、レンジャーズ、カブスでプレーし、メジャー10年で870試合出場、打率2割7分7厘を記録。パイレーツでは71年に97試合出場で打率3割8厘、15盗塁をマークし、翌年には107試合出場で打率3割3分4厘と活躍した。

パイレーツは1971年9月1日のフィリーズ戦で、黒人選手とラテン系選手のみというメジャー史上初のラインナップを組み、クラインズ氏も2番・中堅として出場。2安打2得点1盗塁で勝利に一役買った。現役引退後はカブス、アストロズ、マリナーズ、ブルワーズ、ジャイアンツでコーチとして活動し、ドジャースでもインストラクターを務めた。

パイレーツの球団社長トラビス・ウィリアムズ氏は声明で「ジーンは俊足の外野手で71年のワールドシリーズにおけるキープレーヤーでした」とコメント。球団は昨年9月、歴史を飾ったシーズンから50年が経過したことを祝し、スタジアムにクラインズ氏らを招いたが、ウィリアムズ氏はその時を振り返り「彼から野球への深い情熱、チームメートへの愛情、ピッツバーグ市への感謝の気持ちを聞くことができ、光栄でした」とも述べた。(AP)