今季からナ・リーグでもDH制が導入されることが決定したが、ナ・リーグ東地区のナショナルズは、DH制によってロスターを柔軟に運用できるようになり、若手に出番を与えるなど、恩恵に浴せる可能性が高いと、地元メディアNBCスポーツ(ワシントン)のマット・ウェイリッチ記者が12日に報じた。

なかでも、昨季途中でブルージェイズからトレードで加入し、35試合で.887という高いOPSをマークしたライリー・アダムス捕手(25)と、昨季112試合で9本塁打、打率2割7分3厘を記録したヤディエル・ヘルナンデス外野手(34)の2人はDHの有力候補とみられる。

また、内野手では、ポジションが確定しているのは一塁のジョシュ・ベルのみとみられ、それ以外のカーター・キーブーム、ルイス・ガルシア、アルシデス・エスコバー、シーザー・ヘルナンデス、ルシウス・フォックスらはいずれも40人ロスター枠に入るとみられるが、このうち誰かがポジションを押し出されてDH役を担う可能性がある。

また、通算284本塁打のライアン・ジマーマン一塁手(37)は、今季プレーするかどうかまだ明言していないものの、DH制の導入が決まったことで現役続行を決断する可能性がある。ベルに休養日を与えるためにも、ジマーマンの存在は大きいと同記者は記した。