カブス鈴木誠也外野手(27)が23日(日本時間24日)、パイレーツ戦でメジャー初の3安打、初盗塁を記録した。初回に左前打で出塁すると、先制の生還。2回には適時打を放ち、二盗に成功。敵の前進守備を呼び、後続の適時打につなげた。第4打席には右中間二塁打で、4打数3安打1打点。「できれば毎日打ちたいですけど、そうはいかないのが打撃。そうじゃない時でも何とかできるようにとの思いでずっとやっています」。

試合前、国歌斉唱の際には、ウオーミングアップ中だったパ軍筒香とグラウンド中央付近で整列。肩を並べて耳を傾けた。「日本ではあり得ないですし、不思議な気持ち。本当にいいのかなという感じ。筒香さんも一緒に並ぼうかという感じで言ってくれたので、ああ、いいんだと思いました」。寒風が吹き付けた前夜とは一変、最高気温28度と、汗ばむほどポカポカ陽気のデーゲーム。気分良く試合に臨み、3本の安打を重ねた。

カ軍は95年の26得点以来となる21得点で大勝。「いいゲームが出来た。こういう試合の次の日は何かが起こることがあるので、また気を引き締めてやりたいです」。長丁場の公式戦。大勝しても、3安打しても、鈴木がぬか喜びするはずはない。(シカゴ=四竈衛)