エンゼルス大谷翔平投手(27)のメジャー通算100号はお預けとなった。13日(日本時間14日)のアスレチックス戦に「3番DH」で出場し、4打数無安打。変化球主体のア軍バッテリーの攻めにタイミングを外され、連続安打は5試合、連続出塁は9でストップした。

チームは好調をキープし、この日はメジャー初登板の右腕シルセスが6回1安打無失点と好投。「最初に(先発を)伝えられた時は感激した。昨年秋に叔父が亡くなって。最後に彼から『君なら出来る』と言われていた。だから今日は、彼のためでもあった。成し遂げることができて、すごく良かった」。最速98・6マイル(約159キロ)の直球とチェンジアップで攻め、天国の叔父に白星をささげた。

今季7度目の完封勝ちはメジャー30球団で1位。先発ローテーションの谷間で若手の活躍が続き、マドン監督は「非常に良かった。素晴らしい仕事をしてくれた」とシルセスの好投をたたえた。貯金は再び今季最多タイの10となり、11連勝中の首位アストロズとは0・5ゲーム差。14日は今季初のダブルヘッダーで大谷はDHでフル出場となる見込み。チームの勢いに乗り、日本人最速の大台到達を目指す。(オークランド=斎藤庸裕)